情報が溢れる世の中・・・我々はどんな情報を頼りにすればいいのでしょう？
ＦＸ系情報商材の例を一つ挙げて解説します。
こんにちは！ブログ管理人のasajiroですー。
今日は、ちょっと読者の方から頂いた情報を一つ。
世の中には、色んな情報が溢れてて。
その中には有象無象の情報があるわけです。
中にはこんな詐欺的な情報もあるでしょう。
こんなサザエさんはイヤ！（笑）
中には正真正銘ホンモノのスゴイ情報もあるでしょう。
これは本物でもイヤ！（笑）
私達の選択肢は二つ。
①全てを疑い、何も手を出さないこと。
②見る目を養い、ホンモノの情報のみを見極めること。
ほとんどの人が①を選択します。普通の反応です。誰も騙されたくありませんから。
特に、頭がキレる人ほど、こういった反応を示します。間違ってません。
ただ、何も変わりません。現状のままです。
今日は、②の為に、ある商材を見てみましょう。
ＦＸ第４アービトラージシステム
※この商材を奨めるものではありません。一参考例としてご覧下さい。
見たところ・・・ものすげえシステムっぽいです。
・勝率100％
・初年度利回り50％以上保証
・一度でも負けたら全額返金
29,800円で販売されてます。もしこれが本当なら100万円だって安いですね～。
そして、最初に出てきた個人の取引実績を見てみると・・・
よーく見て下さい。なんと、
取ってる利幅は0.1～0.3pips・・・！
1pipsですらないです。つまりほとんど建値。そりゃなかなか負けないわけです。
そして、トレードする枚数は・・・
34.5Lot？？？？
つまり、1トレードが345万通貨（日本円で約３億円の取引）。
これがどの位のポジションかと言うと、
1pipsで345ドル。
10pipsで3450ドル。
100pippsで34500ドル。
のトレードになります。必要証拠金はレバ200倍として１ポジ17250ドル程です（計算合ってる？）。
この方は約38000ドルの資金みたいなので、
わずか60pipsちょっと逆行したらめでたく口座破綻ですね。
つまり、60pipsで300万円が・・・。果たして運用者の方達はそれが分かってるかどうか。
もちろん、100％の勝率を謳ってるわけですから、
その0.1～0.3pipsを取る為に究極のロジックを詰め込んでいるのでしょう。
確かに負けないかもしれません。ずっと勝ち続けるかもしれません。
しかし、相場に絶対なんてありませんよね。
「ロング持った瞬間に下げた・・・・
だ、誰か俺のこと見張ってんだろ！」
って経験は誰しもあると思います（笑）。
このシステムは、決済が＋0.1～0.3pipsなので、スプレッドさえクリアすれば勝ち。
しかし、「誰か俺のこと見張ってんだろ！」状態になった時は尋常ならざる含み損を抱えるハメになります。
なんせ10pipsで3450ドルですからね。
もちろん、ほとんどの場合は、戻ってきて事なきを得るでしょうけど、
（実際に、ほとんどのトレードが数分以内に決着してるみたいです）
でも、仮に、戻らずの場合は、ジ・エンド。含み損を抱え始めると・・・終わりの始まりです。
そして、レターにはこう書いてあります。
「なお、ポジションを保有中の場合取引の停止、出金はできません」
わお。つまり手動での決済は出来ない。含み損ポジは一切負けと認めないってわけ。
なるほど、勝率100％なわけです（笑）。
さらにツッコミ所はたくさんあります。
・この第4アービトラージのロジックの詳しい説明一切なし。
・ほったらかしと言うけど指標発表時は？
・ストップの記載もなし（塩漬けポジは？）。
・リスクの記載もなし（リスクがない投資は基本信用しちゃダメ）。
・全て、2011年9月～2012年5月までの短期間の実績。
・バックテストのデータも無し（なんで公開できないのか？）
・フォワードテストのデータも無し（今現在どうなのか？）
もう・・・見る目を養っておけば、これくらいのツッコミは出来るようになるのですが、
初心者の方はひとたまりもないでしょうね。一発で「こりゃ買いだ！」と思うでしょう。
それくらい・・・これら販売ページのライティングは強烈です。
しかし、ある程度経験がある方も（経験があるからこそ）、
販売ページの「勝率100％」や「全額返金保証」にクラクラとした方も多いはずです。
文中、1億5000万で売ってくれないか？
というオファーを断ったという記載が出てきますが、よく考えてみましょう。
1億5000万円のオファーを断った人が、一本3万円でチマチマと販売することがあるでしょうか？
また、本当に勝率100％なら、もっと大きなところへ持っていくのでは？
そもそも・・・リスクが無い！というのなら、
自分で運用すればいいのでは？
少なからずリスクがあるからこそ、販売するわけです。
売った方が儲かるから、販売するわけです。
でも、もし負けトレードが出て全額返金となったら、この会社儲けが出ないでしょ？
いえいえ。
このシステムを利用するにあたり、
「FX第4アービトラージシステム運用口座」を作成するハメになりますが、
この口座がＩＢとなっているはずです。つまり、スプレッドの一部が会社の収益となるシステム。
トレードの度に、会社に収益が入るシステムです。
つまり、仮に口座破綻して、商品代金の29,800円を返金しても何の問題もないのです。
むしろ345万通貨なんぞでトレードしてくれた日にはウハウハでしょう。
プレイヤーの利益は0.1～0.3pipsですが、ＩＢの利益はもっと大きいですよ（0.5～1.0pips位？）。
なので・・・この会社にとっては、全額返金保証など・・・へのへのかっぱなのです。
・・・と、
色々書きましたが、実際に利用したわけではないので・・・全て私の想像です。
全てが真実で、ユーザーのことをとても大切にする誠実な会社なのかもしれません。
もしかしたら・・・本当にものすげえシステムで、インド人もビックリするかもしれません。
世界一美しいとウワサのインド人女優アイシュワリヤ・ラーイも本当だったら驚くわ。
しかし、これだけツッコミドコロがあるのであれば、私は絶対に購入しません。
こういった・・・情報弱者を狙い打つようなレターは正直やめてもらいたい・・・と考えています。
個人的には、「全額返金保証」を謳ったＦＸ商材は逆に信用ならんですね。
参考になれば幸いです。
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【asajiro今日の相場眼】
日銀金融政策決定会合が終了し「無制限金融緩和へ」というニュースが。
クロス円は軒並み急騰しましたが、その後失速して急落。100pips以上の乱高下となってます。
うーん。いったいどういうことなのでしょう。
市場は折込済みだったんですかね。
とにもかくにも、日銀の方向性がはっきりし、これからも金融緩和が行われるというわけですね。
しかし、円安の行方が気になるところです・・・。
こんな商材には手を出すな！なんて話もしてます。【asajiro今日の相場眼】配信中。
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