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浅次郎のFX自動売買ソフトで家を建てる話2

MRI詐欺事件。顧客資金消失。出資者のお金を毟り取るタメの詐欺。

米国の資産投資会社「MRIインターナショナル」が日本の顧客から預かった資金を消失させた事件。
お金は返ってくる?それとも出資者は泣き寝入り?



こんにちは。ブログ管理人のasajiroです。



アベノミクスで個人投資家が息を吹き返してる中、
投資熱に冷水を投げかけるような事件が・・・。


MRIビル.jpg


資産運用会社「MRIインターナショナル」(本社アメリカ)による資金消失事件です。


またか!


と思った方も多いことでしょう。今回の消失規模は1365億円だそうで、
去年のAIJ投資顧問による年金資産消失事件(約1458億円)に匹敵する規模です。


まだ、一連のお金の動きがハッキリしてませんが、
集めたお金は残ってないのだそうな。


出資した人は泣くに泣けませんな~。


ここで、


「え、いや、俺関係ないし」


って思ってるともったいないです。
折角なので、この詐欺的事件がどういう仕組だったのか勉強してみましょう。


MRI資金消失.jpg


簡単に言うと、
アメリカの医療制度のスキマをついたビジネス(診療報酬請求債権)への投資。
アメリカには日本のような健康保険制度はなく、民間の保険会社が医療保険を提供しています。
保険商品の種類毎に医療機関が受け取る額が違うし、この診療報酬の請求手続きもかなり煩雑。


そこで、この診療報酬請求債権(MARS)を買い取って、
保険会社から回収を代行することで利益を出すわけです。


おお。なるほど。


と思わせる仕組みですなー。


ちなみに、この診療報酬請求債権(MARS)を利用した投資商品なんてのは
別に珍しくも何とも無く、普通にあるらしいです。


医療機関からすれば、債権回収のタメの煩雑さから解放され、
キャッシュフローもよくなるので(保険会社からの入金は遅い)、利用するケースが多いのでしょう。


んで、この債権購入の為のファンドがMRIってわけですな。
このMRIは本社をアメリカに置きながら、資金集めは日本でしか行なってなかったそうな。


うーん。


真っ当ならアメリカでも売れそうな商品だと思うけど。
なんでアメリカで売らなかったのか謎ですな。計画的犯行な臭いがプンプンします。


問題は、この商品の利率で、


MRI勧誘資料.jpg


MRIが掲げている利率は年利6.0~8.5%。パンフには10.32%なんて書いてありますな~(笑)。
例えば、1500万円を5年間預けると720万円が利息として払い戻される計算になるそうな。


しかし、この手の商品の利率は3~4%が普通なんだそうで、
それくらいが利益を出す限界。しかし、MRIの利息は約2倍です。


これをよく調べないで投資した人は「美味しい!」と思ったでしょうし、
よくよく調べた人は「こりゃおかしいのでは?」と疑問に思ったことでしょう。


出資した人の話を見てみると、


最初はきちんと利息も支払われてて、150万が200万!とかになってたそうな。
んで、安心してドンドン出資金を増やしていって・・・最終的には900万円出資。
「このお金が消えたら将来設計が狂ってしまう。一部でも返して欲しい」


友人に奨められて10年前に300万円を出資。4年間で300万円が500万円になった!
そして貯金の全てをはたいて1500万円を出資。
「年金だけではお金は貯まらない。少しでも子供にお金を残してやろうと思った」


10年前に椎間板ヘルニアを発症して仕事を辞め、生活費を得る目的で5000万円を出資。
投資以外の収入はなく、高齢の母を介護しながらの生活。
「元本だけでも返して」


悲壮な声が多いけど、なんせ8700人からお金を集めてたみたいだし、
もっと悲痛な方や、もっと多額のお金を出資している人もいるでしょうね。



ちなみに、MRIのエドウィン・ヨシヒロ・フジナガ社長は「資金の大半が残っていない」と言ってて、
ココ数年はファンドの運用実績はなく、集めた出資金を配当金に充てる自転車操業状態だったようです。


さて、


問題は消えたお金です。


ファンドの運用を行ってなかったのであれば、利息を払えるわけもなく、
破綻するのは誰の目にだって明らか。この社長さんだって分かってたはずです。


ここから先は素人の想像になりますが、


最初からお金を集めるのが目的で、いつか破綻させる計画の詐欺行為。
(日本人の富裕層のみをターゲットにしてる時点で計画的)
そんで、すでに洗濯されたお金が関係各者の懐に入ってしまってるはずです。


もしかしたら、「出資者」を装ってる関係者もいるかもしれませんね(この人達には高い利息で配当を渡す)。
「お金は残っていない」ってのは「もうお腹一杯」ってことでしょ。


これから誰がどう責任を取るのか知りませんが、
例えこの会社が責任を取るにしても、個人が資金的責任を取ることはありません。
もちろん資産も何もない会社でしょうから、出資者は泣き寝入りです。
おそらくお金が戻ってくることはないでしょう。


社長以下、法律を犯した罪で有罪判決となるでしょうけれども、
塀から出てきたら南の島で悠々自適の生活が待ってるのではないでしょうか。
(単なる生贄なのかもしれませんが・・・その場合、黒幕がいるはずです。)


また、ファンド資金を管理していたのはアメリカ本社というのもウマイ手ですね。
日本人が告訴する場合、国を跨ぐ形になるので司法上の壁が沢山ありそうです。



MRI詐欺.jpg



詐欺は壮大なほどバレにくい。



例えば、10回連続でブラックジャックが出現すれば、どんな人だって相手のイカサマを疑いますが、
ちゃんと長い間会社が存在してて、パンフレットがあって、何度かキチンと配当もされてれば・・・


コロッと信じちゃうものなのです。


会社の設立も、パンフレットも、広告も配当も全て詐欺の為であったとしても、
その規模が壮大であればあるほど、詐欺はバレにくいのです。


逆に言えば、「まさか!」と思われることが詐欺であることだってあるのです。


しかし、だからといって、銀行に預けておいたってタバコ銭にもなりゃしません。
(今現在の銀行の金利こそ詐欺と言ってもいいと思います)


資本主義の世界である限り、投資の勉強はするべきだし
少なくとも「騙されない為」の知識は持っておくべきでしょう。


大事なことは、


広告や知人の奨めなどに左右されず、自分で調べ、勉強し、自分で意思決定すること。
投資にはリスクが伴うのだから、必ず余剰資金にて行うこと。


「え、いや、俺関係ないし」


って言ってる人が、
10年後、20年後、MRIに退職金を全額突っ込むことになんじゃないかな。


知識や経験は、己の人生の矛であり盾。


お金を払ってでも身につけておいた方がいいと思います。



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