7~9月の国内総生産（GDP）速報値が11月17日に発表されました。
前期比0.4％減・・・市場の予想を大きく上回るマイナス幅になりました。
こんにちは！ブログ管理人のasajiroです。
11月17日に発表された
7～9月期の国内総生産（GDP）速報値は前期比で0.4％減。
年率換算では1.6％減となりました。
→
安倍首相、今夜解散表明＝消費増税先送り決断へ
健さん逝く・・・ご冥福をお祈り申し上げます。
私は常々、マスコミの言ってることはどこかおかしい・・・
（100％信じるな！オカシイと思ったことは必ず自分で調べろ！）
と感じてまして、
特に、
一斉にマスコミが同じことを言い始めた時は要注意なのであります。
意図をもって扇動・洗脳したり、
事実を歪曲して報道したりすることも・・・時々あるのです。
さて、このGDP速報値はどうでしょう？
（何故、前期比の数字を年率に換算するのでしょうか・・・？前期比0.4％減じゃダメなの？）
どのメディアも・・・
年率1.6％減！
市場予測を大幅に下回った！
景気悪化懸念！
と報道してるのですが、
私は経済の専門家じゃないので、
なにゆえ
「年率換算」にして報道するのかよく分かりませんし、
なにゆえ
「前期比」で数字を出すのかよく分かりませんので、
（特に今年は消費税増税があったので月による浮き沈みが激しいでしょ）
内閣府の資料を調べ、具体的なGDPの数字を見てみました。
→
内閣府（GDP統計データ）
（単位：10億円）
左から、国内総生産、民間最終消費、家計最終消費、家賃・・・です。
2008年のリーマンショック以降、GDPは激減してまして、
2009年は特に酷いですね。
その後、2010年は徐々に回復基調にありましたが、
2011年に東日本大震災が発生してまたマイナス。
2012年の末からアベノミクスがスタート。
また回復基調になり現在に至ります。
んで、2012年以降を見てみましょう。
2012年1～3月、521.7兆円
2012年4～6月、518.6兆円
2012年7～9月、515.7兆円
2012年10～12月、514.1兆円
2013年1～3月、521.3兆円
2013年4～6月、525.3兆円
2013年7～9月、528.5兆円
2013年10～12月、526.4兆円
2014年1～3月、535.0兆円
2014年4～6月、525.0兆円
2014年7～9月、
522.8兆円
となってます。
何％増とか何％減とか書かれるより・・・分かりやすくないですか？
まあ、細かい話は置いておいて・・・
景気が悪化した！
増税で消費が冷え込んだ！
アベノミクスの失敗だ！
と
言われるほど悪くなさそうじゃないですか？
いや、私は専門家じゃないので分かりませんよ。
ただ、数字を見る限り、そんなに悪くないように見えるのですよ。
だって、前年比トータルという見方をすると、
2013年の1～9月は
1575.2兆円
2014年の1～9月は
1582.8兆円
ふ、増えとるやんけ！
10～12月がどうなるかですが・・・
多少の上下はあったとしても
2013より
2014年の方が良い数字になるのではないでしょうか？
（2012年よりは確実に大幅に良い数字になります）
もちろん2014年の1～3月は駆け込み需要がありましたが、
その分4～6月は落ち込みましたし、
7～9月の天候不順は大きなマイナス要因でした。
しかし、それでも・・・消費増税の影響があったにも関わらず、
1～9月で見ると前年より増えてるわけで・・・
マスコミが言うほどに景気悪化してんの？
と思うわけです。
四半期ベースだけで景気の良し悪しは測れないのでは？
と思うわけです。
そもそも、
あんだけ大雨が続き、災害が起き、台風が来襲し、涼しかった夏を思えば、
（みんなもう忘れ掛けてますが、今年の夏は天候異常が延々と続きました）
増税とは関係なく、個人消費は落ちますよ。
あ、いや、これは素人が単純に数字を見た話でありますよ。
マスコミの言う通り、景気は大幅に悪化してるのかもしれません。
しかし、こういう数字は新聞やネット記事には、
何故かほとんど出てこないのですよ。
少なくともYahooニュースや読売新聞には書いてなかったです。
（読売新聞には2014年7～9月が522兆円としか書かれていません）
こういう論調ばかりで・・・具体的な数字がどうなってるのか教えてくれない。
そもそも経済なんてのは生き物なんだから、
3ヶ月単位で「成功」だの「失敗」だの論じる方がオカシイ話で、
少なくとも1年単位で見るべきなのでは？
もう一回実質GDPの推移を見てみましょう。
リーマンショック後と今現在を較べてみれば一目瞭然。
大騒ぎになった2014年4～6月期の525.0兆円だって、リーマンショック前の水準なのです。
アベノミクスが始まった2012年末以降・・・
明らかにGDPは増えてますよ（数字上の話です）。
ってことは？
つまり？
マスコミは（政治家も）、
「日本の景気が悪くなってる！」
と大袈裟に宣伝している？
保守系のメディアは
「だから消費税増税は先送り」っていう与党の論調に同調してるのであり、
左翼系のメディアは
「だからアベノミクスは失敗」と報じてる・・・
のではないでしょうか。
今日病院に置いてあった朝日新聞を読んだら、
「増税先送り条項は
『リーマンショック並の景気悪化』があった場合だから、
多少の悪化で『先送り、解散総選挙』はオカシイ」・・・と書いてありました。
あれれ？
この前まで
「景気悪化を避けるため、増税は先送りすべし」
と言ってませんでした？
左翼マスコミはどうしても解散総選挙はして欲しくないのね（笑）。
確かに・・・民主党あたりはトドメを刺される可能性あるもんなあ。
こんな人が日本の総理大臣だったなんて・・・恥ずかしい。
私個人は、景気悪化を理由に（だってGDP増えてるじゃん）、
増税先送りはオカシイんじゃないかなーと思います。
しかし、景気の腰折れを防ぐ・・・という意味では英断かもしれませんね。
せっかく上昇スパイラルが生じている今、景気が悪化したら元も子もありませんもの。
リスクはありますが・・・。
ってか、自民党は今、選挙をしたいんでしょうね。
もしかしたら、
「増税先送りだから選挙」なのではなく、
「選挙をしたいから増税先送り」なのかもしれません。
・・・
確かにまだまだ地方や中小企業は厳しいままだと思います。
お母さんの財布もお父さんのお小遣いも厳しいままだと思います。
しかし、チチンプイプイと唱えれば
「あっという間にデフレ脱却！」
なんて
黒魔術はないのでありまして、
物価を上昇させるには、
どこからか
「上昇スパイラル」を生み出さないといけないのです。
そのスタートが円安、株価の上昇、大企業の好業績でありまして、
日本の大企業が弱いままで景気回復などあり得ないと・・・
私は思いますよ。
超円高の時を思い出してみれば、
大企業は数千億単位の大赤字、事業撤退、リストラの嵐。
国内工場は次々に閉鎖。
地方の雇用は大きく失われ、就活は冬の時代と言われ、派遣切りが公然と行われました。
今はどうでしょう？
もちろん企業によりけりですが、多くの企業が黒字化し、
大卒、高卒の採用率も大幅に上がり、
有効求人倍率もココ最近で最高レベル。
明らかに雇用市場が変わりましたよ。
それから、まだ市場の値上げに賃金上昇が追いついてない・・・と言いますが、
デフレ下で
「賃金が上がる」という話がありましたでしょうか？
ずっと賃金は
「下がりっぱなし」だったような気がするのですが。
物価が下がる→給料も下がる→消費も減少する→・・・の繰り返しってのがデフレでしょ？
円高の時はこの
デフレ・スパイラルだったわけですよ。
今はこの流れが変わりつつある・・・
もちろん、アベノミクスが成功するかどうかは分かりません。
賛否両論あると思います。
ですが、色んな事が劇的に変わり、
希望の芽が見え始めたのは確かでありますよ。
今度の選挙。
民主党を筆頭に、
「アベノミクスは失敗だ」
と野党はキャンペーンを張ってくると思われますが、、
「じゃあデフレ脱却の代替案はあるのかい？」
「じゃあどうすれば良かったの？」
と、各野党の党首に質問してみたいです。
批判するだけなら誰にだって出来ます。
理想論を掲げるのは簡単です。
何でもそうですが・・・
難しいのは実行すること。
良くも悪くも・・・
すでに日本はデフレ脱却に向けて舵を切ったわけですから、
我が身の不幸を政治のせいにするのではなく、
国民一丸となってデフレ脱却に向け、
頑張る時！ではないかと・・・思いますよ。
中間層、低所得者層は辛いと思いますが、
んなこと言っても日本の生活レベルは諸々の途上国に比べれば相当高いわけで、
低所得者層でも携帯持ってるし、エアコンあるし、テレビもあるし、3食食べられるわけで、
日本に生まれただけで、丸儲け！
なのです。
不平等だ！と言う前に、
自分は精一杯の努力をしたのかどうか？
自分は精一杯の勉強をしたのかどうか？
を改めて考えてみましょう。
途上国の人達は、
私達の半分以下の賃金で、倍以上の努力をしてますよ。
努力をしてもどうにもならない国だっていくらでもあるのです。
収入が足りない・・・と思う人は、
FXでも副業でもアフィリでも何でもいいので、
自分で稼ぐ力をつけましょう。
寝る時間、遊ぶ時間を削ってでも頑張りましょう。
簡単な話です。
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