FXの代表的な手法の一つに「ナンピン」があります。建てたポジションから相場が逆行した時に、さらにポジションを積み増して行く手法です。さて、このナンピンを自動売買に取り入れたらどうなるの？初心者はナンピン系EAを使ってもいいの？ナンピンEAのリスクは？
こんにちは！ブログ管理人の浅次郎です。
以前に、同じシリーズで
「トラリピ系」EAのお話と
→
初心者にも分かる無料EAの簡単な選び方（トラリピ編）
「マーチン系」EAのお話をしました。
→
初心者にも分かる無料EAの簡単な選び方（マーチンゲール編）
これらもヒジョーに勉強になると思いますので、
自動売買初心者の方は是非御覧くださいませませー。
今日は
「ナンピン系」EAのお話をしましょう。
ナンピンってのは、
相場が逆行した場合に、
追加で同じ量のポジションを取る手法。
この手法は「レンジ相場」であればムテキングなモッコリ手法でありますが、
一方的な「トレンド相場」には非常にリスキーなのび太手法となります。
私はこの「ナンピン」を否定するものではありません。
（実際ナンピンをすることはありませんけどね）
先日説明した「マーチンゲール」はナンピンの一種でありますが、
基本的にナンピンは「同じ量のポジション」となりますので、
数が増えない限り、そこまで危険な手法ではありません。
使い方によってはかなり効果的ですし、
レンジ相場であればホント無敵の手法となりますよ。
しかしそれは、当然・・・
「レンジ相場」「トレンド相場」
の見切りが出来ないとダメなわけで。
さらに言えば、その見切りが間違っていた時に、
瞬時に
ポジションを損切り出来るスキルが必要となります。
相場判定も出来なければ、損切りスキルもない・・・
FX初心者がナンピンするとどうなるの？
簡単に言えば、
ってわけ（笑）。
裁量でナンピンは難しい？
じゃあ、自動売買なら？
ってわけで、
例をゲムトレードから挙げましょう。
→
コツコツじっくり「くろやぎさん」NZD
右肩上がりの一直線の成績。とても良さそうに見えます！
詳細を見てみましょう。
このEAはNZDJPYのロングオンリー。今まで8500pipsも勝ってますよ。
取ったポジションから逆行したら約60pips毎にナンピンポジションを取ります。
仮に相場が戻って来なくても・・・
その間「スワップポイント」が発生し毎日コツコツ増えていく（マイナスが減って行く）。
という・・・
ナンピンの弱点を補うEAとなります。
おお。素晴らしい！
ナイスシステム！
と思いきや・・・
2016年1月に大きく含み損を抱えてますね。
この時のトレードがこちら。
なんと16個のナンピンポジションが発生。
その間、NZDJPYは82.70→74.07まで下落していて、
60pipsくらいの等間隔で次々とナンピンポジションを取ったわけ。
この時のMAX含み損は・・・・約5,300pips。
0.10Lotであれば、5300ドル。
この口座は10000ドルのデモ口座ですから問題ありませんが・・・
リアル口座で5000ドル以下の資金の場合、
口座破綻。ロスカット。
だったわけですよ。
ナンピン恐るべし。
で、このトレードは74円を底に78円まで戻ったところで決済。
表向きは事なきを得て今に至ります。
（その後は大きな含み損ないですね・・・といっても1000ドルクラスの含み損はしょっちゅう）
というわけで、
この「ナンピン系」のEAも
「マーチンゲール系」EAと同じように、
「口座破綻」のリスクがある・・・
初心者泣かせの難しいEAであると言えるでしょう。
ただし！
ここに
「相場の読み」と
「資金管理」を足せば、
この「くろやぎさん」はかなり強力なEAとなりえます。
例えば、
NZDJPYの今年の底は68円か？
と読んだとします（実際どうなるかはわかりませんよ）。
そしたら、NZDJPYが68円付近まで下落した時に、
このEAを動かすわけです。
この「くろやぎさん」は「ロング専門」のナンピンEAなので、
「底でトレードを始めれば負けない！」
のです。
（ま、「底を取る！」というのが難しいわけですが。笑）
もしくは、「68円で跳ね返る」と読めば、
「68円まで含み損を許容」出来るようにLot設定をすればいいのです。
さらに。
・68円を割ったら問答無用ですべてのポジションを損切り。
・67円まではじっと我慢。
・ナンピンポジションは最大5個まで。
などといった独自のルールを加えるとどうでしょう？
ロスカットのリスクはかなり軽減されますよ。
自動売買ソフトに任せきりにするではなく、
自分でルールを作り、そのルールに従うのです。
そうするとこのEA・・・
仮にポジションが塩漬けになってもスワップで稼げますし、
想定以上にレートが下がらなければ負けることはありません。
かなり使えるEAとなりますよ。
マーチンの場合、リスクが大き過ぎて一切初心者にはオススメしませんが、
ナンピンの場合、使いようによっては良いEAもある！
ということをお伝えしつつ・・・
さて、
こち亀の最終話を立ち読みしに行こうっと（笑）。
最後に。
誰かが言った。
初心者は、裁量ナンピンはヤメておきましょう。
損切り出来ずに塩漬けポジとなるのが関の山です（笑）。
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2016-09-18 14:34
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