2018年3月21日、FOMCが行われ、FRBは利上げを発表。フェデラルファンド金利を1.50～1.75％に引き上げることを決定。これを受けた為替市場は乱高下しつつもドル安方向へ。どうして利上げなのにドル安円高になるの？理由は何？
どもども。浅次郎です。
昨日のFOMC終了後、利上げが発表されました。
→
米ＦＯＭＣ：識者はこうみる
この利上げ、市場は織り込み済みだったのですが、
結構動きがありましたねー。
ドル円は乱高下して、一度は106.60付近まで上昇したものの・・・
その後急落して106.00まで下落。
更にドル売りが加速して
今日は105円の半ばまで下落しましたよ。
さて、今回の値動きについて、
「なんでやねん！」
と思った方が多いのではないでしょうか？
「利上げをする」ってことは、
リスクオン・債権売り・ドルとの金利差が開くことを意味しますから、
普通に考えたら、
円を売ってドルを買う（ドル高）動きになるはず・・・
しかし実際には
ドル安となっています。
（対円だけじゃなく、対ユーロも対ポンドもそう）
まさに
「なんでやねん！」
ですよね。
私は経済の専門家じゃないし（専門家もよく分かってないみたいだが）、
正直よく分からんのですが、
いつもお世話になってるメルマガの週報に
一つの解答案が載ってました。
この謎を解く鍵は・・・
「アメリカの財政赤字の拡大」です。
※アメリカの借金は20兆ドルを超えていると言われています。
通常なら・・・
①金利上昇
↓
②債券価格の下落
↓
③米国債売り（→ドル安）
↓
④余ったドルは株に向かう（→ドル高）
↓
⑤値頃感から債券買いが入る（→ドル高）
となってドル高になるわけですが、
しかし、今は・・・？
①金利上昇
↓
②債券価格の下落
↓
③米国債売り（→ドル安）
↓
④株の上昇は限定的（→ドル高になってない？）
↓
⑤財政赤字の懸念から国債買いが入っていない？
あってるかな（笑）。
つまり、
③で価格が下落した米債券を手放す投資家や金融機関が多いわけだけど、
④債券を売って余ったドルが「株」や「投資」に回っておらず、
⑤価格が下落してお手頃になった米債券があまり買われていない！
ということです。
あ、これ、一つの可能性ですからね。
しかし、こう言われるとなるほど・・・と思いますね。
確かに、NYダウはこのところ停滞してます。
利上げが発表されても目立った上昇は見られませんでした。
全体的に見ても・・・
昨年までの勢いはないですよね。
それから、
今年はあと
2回の利上げが行われるんだから（来年も緩やかな利上げが続く予定）、
今後も債券価格が落ちる可能性大なわけで。
短期的な視点でみれば当然今は買いたくないですよねー。
さらにトランプ大統領による大型減税や大規模なインフラ投資によって
さらに米財政が悪化することを考えると・・・
米債券のさらなる下落が考えられるわけで。
そしてこれが一番の理由かもですが、
保護主義の姿勢を強め、中国に対して関税を課す方向のトランプ政権に対し、
中国が米債投資の手控えや売却を始める可能性だってあります。
いや、もうすでに行われているのかも？？？
（米債を売って得たドルを売って元を買ってたり・・・なんてね）
※すでに米中の貿易戦争は始まっています。
→
トランプ大統領、対中関税措置をあす発表 知財や技術侵害巡り
・・・
というわけで、
謎のドル安の原因は、
「米国の財政赤字」「保護主義」に端を発する
「米債離れ」にあるんじゃないかと、
思われるわけです。
まあ、これが真実かどうかなんて分かりませんが、
何か理由があるはずですからね。
というわけで、
トランプ政権の政策が180度変わったり、
米国経済の先行き懸念が出たり、
米中の貿易摩擦が劇的に改善したりしない限り、
今後のトレンドも
「ドル安」の可能性が高いです。
もちろん短期的には跳ね返ることもあると思いますが、
基本的には106.5～107.0くらいでショート入れたいですね。
参考まで。
＞＞＞
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＜＜＜
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