2018年12月20日、米連邦準備理事会（FRB）はFOMCにてフェデラルファンド金利を2.25～25.0％に引き上げることを発表。さらに来年2019年の利上げ回数見通しを「2回」とし、従来の「3回」から減少。これは金融緩和引き締めの最終段階に差し掛かることを意味する。さて、為替はどう動く？ドル円は？
どもども。浅次郎です。
昨日のFOMCでは予想通り
「利上げ」が発表されました。
→
米ＦＲＢが25ｂｐ利上げ、来年の利上げ回数予想は2回に減少
利上げに関しては市場も完全に織り込み済みで。
注目は、
来年の利上げに関する言及があるかどうか？でしたが・・・
来年の利上げ回数が、
従来の
「3回」から
「2回」になるとの見解が発表。
チャートはこんな感じの動きになりました。
ドル円は40pipsほど上下した後にドル高で反応。
ユーロドルは一気に60pipsほどドル高へ。
世界経済の鈍化、
米中貿易戦争の激化、
トランプ大統領からのプレッシャーもあって、
「利上げのペースが落ちるのではないか？」
という話は高まっていましたが、
市場的にはある程度予想の範囲内だったんでしょうね。
それほど大きな値動きにはならず、
素直にドル高で反応する感じになりました。
で、
これを受けて
来年2019年の相場を予想しておきましょう。
このままで行けば、来年の利上げは2回。
そして利上げはほぼ終了？
（2020年は利上げが行われるとしても1回？）
というわけで、
2019年は
「米金融緩和引き締めの最終段階の年」になると思われます。
するとどうなるのか？
・ユーロや円との金利差がさらに開き、ドルがさらに買われる可能性。
・大量のドルロングポジションを持ってた人達が利益確定の売りに走る可能性。
為替的に考えると大きくこの2つかと。
（もちろん、総合的に見ると数えきれないほどの要素があります）
2018年のドルは
4回の利上げが行われ、
対ユーロでも対円でも
「ドル高」だったわけですが・・・
利上げ終了・・・
となればドルロングを売る人が増えるかもしれないですね。
逆にスワップ狙いの人はドルロングのガチ保＋追加買いでしょう。
ドル円の未決済のポジションと注文。ロングの方が多い。
ユーロドルの未決済のポジションと注文。これはユーロのロングが多いんだ・・・ふーん。
そして最近は、
世界経済の停滞、英のEU離脱リスク、米中貿易戦争の影響・・・
などがあってリスクオンから
リスクオフに傾きつつありますので、
（リスクオフになると、ドルや円が買われる）
これらが顕在化しそうな2019年は果たしてどうなるのか？
という点も考えておきたいですね。
また、利上げの回数ですが、
「2回」が「3回」に増える可能性はほぼゼロですが、
「2回」が「1回」に減る可能性はアリと見ます。
というわけで、
色んな情報を鑑みた上で、
私個人の来年2019年の予想は、
ドル安と見ています。
ポイントは3月。
米中貿易交渉の期限でもありますし、
イギリスのEU離脱も3月。
それまでは現状維持のレンジ相場かなーと思ってます。
あくまで現時点の予想ですけどね。
参考まで。
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