2020年12月4日、11月の米雇用統計が発表されます。アメリカでは新型コロナが急速に再拡大しており、1日10万人を超える勢いで新規感染者が増えているのですが、先月まで堅調だった雇用市場はどうなるのでしょうか？雇用者数は？失業率は？予想はドル安。
どもどもasajiroです。
アメリカ大統領選挙はバイデン氏の勝利で幕を閉じたわけですが、
まだ幕引きを認めていないのがトランプ大統領。
「選挙に不正があった」
として各地で次々に訴訟を起こしているわけですが、
具体的な
不正の証拠は提示出来ず・・・
すでに30件以上の訴訟が却下されたとのこと。
これだけ指摘しているのに、
証拠が出てこない・・・
ってことは不正の事実はなかったのでしょうか？
その真偽は分かりませんが、
今の状況だとトランプ大統領に勝ち目はなさそうです。
それはトランプ大統領も分かっているのでしょう。
「政権移行手続きを認める」
「最高裁で争うことは難しいかもしれない」
とツイッターで発言しており、
現実的な着地点を探ってる感がありますね。
「選挙で不正が無ければ私が勝っていた」
と言い続けながらも
「アメリカのために、威厳ある撤退」
を演出するのではないかと思います。
法廷で争い続けることも可能みたいですが・・・
それをやると批判の方が大きくなりそうですからね。
（次期大統領選挙に出るつもりらしい）
というわけで、
アメリカ大統領選の混乱はこれ以上広がらず・・・
バイデン新大統領に政権移行されていくものと思われます。
私の心配は、日本の安全保障問題及び、対中政策なのですが・・・
→
意外と日本はやりやすいかも…バイデン新政権の対中警戒外交を読む
意外とやりやすいかも？
なんて話もありますね。
しかしバイデン氏は中国との暗い繋がりを指摘されていますからねえ。
全く持って油断ならんです。
さてさて。11月雇用統計の予想を。
まず・・・前回「10月米雇用統計」の結果は？
◎非農業部門雇用者数。予想：＋60万人→結果：＋63.8万人
◎民間雇用者数。予想：＋69万人→結果：＋90.6万人
◎失業率。予想：7.7％→結果：6.9％
前回はアメリカ大統領選挙と被っていたため・・・
私も詳しく見てなかったのですが、
雇用者数はほぼ予想通り。
しかし失業率が大幅に回復していますねー。
為替はほぼほぼ動かず。
さて今月は・・・？
◆雇用統計とは？
米雇用統計では、失業率とNFP（非農業部門雇用者数：nonfarm payrollsの略）を中心として、製造業就業者数・小売業就業者数・週労働時間・賃金インフレの状態を示す平均時給など10数項目が発表されます。
今回の「2020年11月米雇用統計」の予想。
◎非農業部門雇用者数：
＋48.1万人
◎民間部門雇用者数：
＋58.7万人
◎失業率：
6.8％
コロナ禍で大量の失業者を出したアメリカですが、
順調に雇用が回復しているようですね。
一時10％を超えていた失業率も6.8％を予想するところまで来ています。
2015年
1月 ＋26万人
2月 ＋29万人
3月 ＋12万人
4月 ＋22万人
5月 ＋28万人
6月 ＋22万人
7月 ＋21万人
8月 ＋17万人
9月 ＋14万人
10月 ＋27.0万人
11月 ＋21.1万人
12月 ＋29.2万人
2016年
1月 ＋15.1万人
2月 ＋24.2万人
3月 ＋21.5万人
4月 ＋16.0万人
5月 ＋3.8万人
6月 ＋28.7万人
7月 ＋25.5万人
8月 ＋15.1万人
9月 ＋15.6万人
10月 ＋16.1万人
11月 ＋17.8万人
12月 ＋15.6万人
2017年
1月 ＋22.7万人
2月 ＋23.5万人
3月 ＋9.8万人
4月 ＋21.1万人
5月 ＋13.8万人
6月 ＋22.2万人
7月 ＋20.9万人
8月 ＋15.6万人
9月 －3.3万人
10月 ＋26.1万人
11月 ＋22.8万人
12月 ＋14.8万人
2018年
1月 ＋20.0万人
2月 ＋31.3万人
3月 ＋10.3万人
4月 ＋16.4万人
5月 ＋22.3万人
6月 ＋21.3万人
7月 ＋15.7万人
8月 ＋20.1万人
9月 ＋13.1万人
10月 ＋25.0万人
11月 ＋15.5万人
12月 ＋30.1万人
2019年
1月 ＋30.4万人
2月 ＋2.0万人
3月 ＋19.6万人
4月 ＋26.3万人
5月 ＋7.5万人
6月 ＋19.1万人
7月 ＋16.4万人
8月 ＋13.0万人
9月 ＋13.6万人
10月 ＋12.8万人
11月 ＋26.6万人
12月 ＋14.5万人
2020年
1月 ＋22.5万人
2月 ＋27.3万人
3月 －70.1万人
4月 －2050万人
5月 ＋250万人
6月 ＋480万人
7月 ＋176万人
8月 ＋137万人
9月 ＋67.2万人
10月 ＋63.8万人
しかし現在アメリカでは・・・再び
コロナ感染が急拡大しており、
1日10万人単位で新規感染者が発生しているわけですが、
→
“1日で10万人”アメリカ 新型コロナ新規感染者 過去最多に
そんな現状で雇用が回復するのかどうか？
一部製造業は好調という話を聞きますし、
IT系やコロナ需要企業は好調だと思われます。
しかし、旅客業やサービス業・・・
とりわけ飲食店は相当厳しい状況にあると推測されますよねー。
日本でも航空会社は軒並み大赤字。
ANAは5100億円！の赤字を発表。
JR各社も赤字。
ホテルや旅館業は赤字どころか火の車。
大手旅行会社のJTBも5年で100店閉鎖するという話ですし、
大手ファミレスのすかいらーくグループも来年までに200店閉鎖するという話。
冬のボーナス0なんて当たり前で、
従業員の出向や早期退職などを募ってリストラに動いている企業多数です。
ところで・・・
最近は
「GO TOキャンペーン」に対する批判が多いですな。
このキャンペーンのせいでコロナの感染拡大が加速している！
という批判なわけですが、
今、旅客業や飲食店を救わないと、
多くの関連企業（農家や卸売り業者やメーカーなど多岐にわたる）や
そこで働く
多くの人たちの生活を脅かすことになります。
すでに多くの企業や個人商店が大赤字なのであり、限界なのです。
特に年末は稼ぎ時なのです。
もちろん感染拡大は出来る限り抑制する必要がありますが、
「多くの人たちの生活」と
「感染拡大抑制」のドッチが大事か？
といえば、どちらも大事なわけでして、
キャンぺーンで救われる多くの人達の気持ちも理解して欲しいですね。
批判は殺到するが、GOTOで救われてる人達の声は届かない。
じゃあ、どうすればいいか？
なんてのは誰も言わない。ただ、批判するだけ。
コロナの感染拡大を完全に止めるには、
春にやったような「緊急事態宣言」による完全自粛を行う他なし。
しかしそれをやったら経済がダメになるのはみんな分かってますよね。
だから、
「感染予防には十分注意しつつ、GOTOキャンペーンを積極的に活用すべし！」
で、私はいいと思います。
もう、コロナとはうまく付き合って行くしかないと私は思うのです。
今では治療法・治療薬もありますし、
来年にはワクチンの接種も始まります。
新型コロナウイルス自体が弱毒化しているという話もあります。
→
報道されぬコロナ致死率の大幅低下。それでもまったく油断できない理由
もちろん、出来る限り予防と対策は必要ですが、
必要以上に恐れることはないんじゃないかと思うのです（高齢者や疾患持ちの方は別）。
新型コロナは、SARSやエイズとは違うんですから。
話を戻しましょう。
アメリカも似たような状況だと思うのですが・・・
いくらなんでも
11月は雇用者減るんじゃないですかねー。
というわけで、
今回の雇用統計では、
ドル安になる！
と予想しておきます。
しかし、意外とアメリカの雇用市場は力強いですからねえ。
コロナの再拡大も関係ないのかもしれません。
ではまた！
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