2017年3月10日発表のアメリカ2月雇用統計予想です。FOMCを来週3月15日に控えていますが、果たして利上げは行われるのでしょうか？イエレン議長の話を聞くともう「利上げ確定」ぽいですが、雇用統計の結果によって変わるかも？市場はもう織り込んでるからサプライズはない？為替はドル高に動く？それともドル安？
ブログ管理人のasajiroですこんにちは。
「3月利上げ」はもう確定かな？
FRBイエレン議長の3月3日の発言。
→
ロイターより抜粋
「雇用をめぐる指標とインフレが力強さを維持すればＦＲＢは今月の会合で利上げを決定する」
ふむう。
イエレン議長は慎重な物言いをすることが多いのですが、
これだけタカ派的な発言をするのは珍しいですね。
こりゃもう「3月利上げ」は確定路線。
市場との対話を重視するイエレン議長は、
事前に「市場に織り込ませる」のがいつもの手段。
決して「サプライズ」的な手法を取りません。
3月15日に行われるFOMCではよっぽどのことがない限り
「利上げ」が発表されると思われます。
唯一の問題は
「雇用をめぐる指標」。
今週末3月10日に米雇用統計が発表されますが・・・
もし、数字が悪かったら？
まず・・・「1月米雇用統計」の結果は？
◎非農業部門雇用者数。予想：＋17.5万人→結果：
22.7万人
◎民間雇用者数。予想：＋16.9万人→結果：
23.7万人
◎失業率。予想：4.7％→結果：
4.8％
前回雇用統計時のユーロドルのチャート。
前回雇用統計時のドル円のチャート。
なぜか「数字が良かった」のに「ドル安」で反応した前回の雇用統計。
さて、今月はどうなる？
◆雇用統計とは？
米雇用統計では、失業率とNFP（非農業部門雇用者数：nonfarm payrollsの略）を中心として、製造業就業者数・小売業就業者数・週労働時間・賃金インフレの状態を示す平均時給など10数項目が発表されます。
今回の「2017年2月米雇用統計」の予想。
◎非農業部門雇用者数：
＋19.0万人
◎民間部門雇用者数：
＋19.5万人
◎失業率：
4.7％
今回の予想は結構攻めてきたな。
それだけ米経済がいいってことかな？
2015年
1月 ＋26万人
2月 ＋29万人
3月 ＋12万人
4月 ＋22万人
5月 ＋28万人
6月 ＋22万人
7月 ＋21万人
8月 ＋17万人
9月 ＋14万人
10月 ＋27.0万人
11月 ＋21.1万人
12月 ＋29.2万人
2016年
1月 ＋15.1万人
2月 ＋24.2万人
3月 ＋21.5万人
4月 ＋16.0万人
5月 ＋3.8万人
6月 ＋28.7万人
7月 ＋25.5万人
8月 ＋15.1万人
9月 ＋15.6万人
10月 ＋16.1万人
11月 ＋17.8万人
12月 ＋15.6万人
2017年
1月 ＋22.7万人
昨年後半は＋20万人に届かず・・・＋15～16万人前後だったのですが、
今年1月は予想より大幅プラスの＋22.7万人。
米株価も好調、米の景気も力強いとの話。
（実際は分かりませんが）
いきなり雇用が悪化するようなことは考えにくく、
最悪でも昨年後半の水準は確保するでしょう。
＋20万人以上なら利上げ確定。
＋15万人以上でもほぼ確定。
問題はそれ以下だったケースですが、
去年からの数字を見てもこの可能性は少ないでしょう。
悪くても15～17万人。
となれば・・・
今回の雇用統計は
「ドル高」
と鉄板予想しておきます。
多少予想（19万人）より予想が悪くても、
「利上げ」との連想でドルが買われるのではないかと。
もう市場は「利上げ」を織り込み済みでありますが、
それでも「利上げ確定」のフラグが立てば
「ドル高」に振れると予想します。
ま、今週末は木曜日に
「ECB政策金利」発表がありますし、
木曜以降は自動売買ストップ。
指標ハンターの方以外はマッタリ観戦が吉。
ではまた！
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