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【12月4日発表】2020年11月米雇用統計回顧。

2020年12月4日、2020年11月の米雇用統計が発表されましたが、雇用者数は予想を大きく下回る数字で+24.8万人。失業率は0.1%改善し6.8%となりました。為替はどう動いた?アメリカの雇用市場はどうなる?



どもども。asajiroです。



日本国内も新型コロナの感染拡大が続いますねー。



新型コロナ新規感染者数グラフ20201208.jpg



連日1500~2500人くらいの方が新規感染しており、

累計では16万人を突破。

メディアも毎日のように報道しておりますが、



アメリカの感染者数は桁違い。

最近では1日あたり20万人以上が感染しており、

累計では1430万人となっています。



単純計算で日本の100倍。



もうこうなると・・・

どんな対策をしても感染拡大を止めるのは不可能って気がするんだけど、

実際アメリカの国民はどう感じてるんだろうねー。



やはりコロナ対策の切り札は「ワクチン」でしょうか。



ちなみに・・・当初から「集団免疫獲得」を目指し、

国としてのコロナ対策(非常事態宣言やロックダウンなど)を取らなかったスウェーデンですが、

現在もロックダウンをせずに通常営業を続け、

街ではマスクせずに歩いてる人がほとんどなのだとか。



ストックホルムではマスク姿の人は見掛けない.jpg



ちょっと日本では考えられないっすね。

「誰かと近距離で会話したり飯食ったりしない限り感染しないだろ」

と思ってる私でさえ外出する時はマスクしますもん。



そのスウェーデンの新型コロナによる死者数は6917人。

同じ北欧のノルウェーの死者数は359人。

日本の死者数は2397人。

イギリスの死者数は6万人。

フランスの死者数は5.5万人。

イタリアでは6万人。

ドイツでは1.8万人。

アメリカの死者数は28万人。



厳重な対策をしたノルウェーとは20倍の差がありますが、

欧州の主要国よりは断然少ない数字。

スウェーデンの人口は1000万人くらいなので一概には言えませんが・・・

対策ナシでも意外と感染拡大してない不思議。



アメリカを見ていると・・・

「結局、集団免疫を獲得するまで終わらないのでは?」

と思ってしまいますね。



さて、

2020年11月の米雇用統計を回顧したいと思います。



【2020年11月米雇用統計】

◎非農業部門雇用者数。予想:+46.9万人→結果:+24.5万人
◎民間雇用者数。予想:+58.9万人→結果:+34.4万人
◎失業率。予想:6.8%→結果:6.7%



雇用者数は予想の半分程度・・・

失業率は0.1%ほど改善しましたが、

順調に回復してきた雇用者数に急ブレーキがかかった感じですねー



やはり・・・コロナの再拡大が影響しているのではないでしょうか。



ちなみに、木曜に発表された失業保険継続申請件数は、

予想591万人に対し、結果552万人。

先月の608万人から56万人減っています。



で、チャートがどう動いたかというと・・・



20201204eurusd雇用統計.jpg
米雇用統計発表後のユーロドルのチャート。
瞬間的にドル安となるもすぐに戻って来て40pipsほど上下。



20201204usdjpy雇用統計.jpg
米雇用統計発表後のドル円のチャート。
こちらも一瞬ドル安となるもすぐに戻って来て30pipsほど上下。



というわけで、



「想定内」とでも言う感じでほとんど動きなし。




さて、



問題は今後・・・ですが、



世界的に新型コロナの感染が再拡大する中、



新型コロナ世界の新規感染者数グラフ20201207.jpg



ワクチンの接種が始まろうとしています。

すでにイギリスでは米ファイザーと独ビオンテックが開発したワクチンを承認し、

12月8日から接種が始まるという話。



欧州各国もこれに追随する格好で、

アメリカでも来週には承認され、接種が始まるとの見通し。



市場はこの点ある程度織り込んでいると思われますが、

当然これらの動きには一喜一憂することになるでしょう。



問題は、ワクチン接種の方法と期間。



当然今回のワクチン接種数はとんでもない数になります。

さらにスピードも求められますよね。そんな中、

「どこで、誰が、どのように」

という供給の問題が発生するわけです。



インフルエンザの予防接種のように町の病院で予約して・・・

という感じになるのか。

それとも学校や体育館や地域センターなどで一斉に行うのか。

介護施設などへは出張して行うのか?

その場合誰が行うのか?

順番は?告知は?費用は?

そして・・・どれだけの期間掛かるのか?



国単位でワクチンを投与するのは生半可な作業ではありません。

例えば1億人に投与するためには、

1日30万人で1年間という期間が必要です。



日本はワクチン接種は無償ということですが、

有料の国では「接種しない」という人も大勢出てくるでしょうね。



いずれにせよ、



今度は「ワクチンの動向」が市場に大きな影響を与えると思われます。



雇用統計の予想は「ドル安」としていたのですが・・・

初動はドル安だったので一応的中。

まあ、ほとんど動いてませんし、

その後はドル高気味なので微妙ですが。



日本でもコロナの再拡大が止まらない感じですが、

早くワクチンが認可されるといいですねえ。




>>>次のページ(「WhiteBearV1apex2」2020年11月実績。ドローダウン発生)

<<<前のページ(【米雇用統計】2020年11月米雇用統計予想。コロナ再拡大で?)




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タグ:雇用統計
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