2017年4月9日、予定通り日銀の黒田総裁が再任され、引き続き金融緩和政策が（表向きは）続行されることになりました。しかし、5年に渡って行われた金融緩和も物価上昇2％に至らず、米国や欧州の例を見ても、金融緩和が物価上昇に寄与しないことは明らかなんですが、いつまで日銀は金融緩和を続けるのでしょうか？
どもども。浅次郎です。
2018年4月9日、予定通り日銀の
黒田総裁が再任されましたねー。
→
黒田・日銀総裁を異例の再任 異次元緩和の「出口」焦点
なんか黒田総裁が異次元緩和を始めたのが
「ついこの前・・・」って感じもしますが、
そうか・・・
あれからもう
5年経ったのか・・・
その間、
私はずっとブログを書き続け、
FXのシステムトレードを続けて来たわけですが、
周りを見渡すと、
FXをヤメてしまった人もいるし、
ブログが途中で止まってしまっている人もいるし、
仮想通貨に行ってしまった人もいますね。
仕事でも趣味でも結婚生活（え？）でも何でもそうですが、
5年続けるって結構すごくてね。
多くの人は途中でヤメちゃうわけ。
でも、
「継続は力なり」とはよく言ったもんで。
続けることによって、
人は大きく大きく成長するんですよ。
（結婚生活においては「忍耐」を覚えます。笑）
どんな素人でも
5年続けりゃエキスパート。
スポーツだとこうはいかないけど、
投資の世界だと本当にそうです。
まあ、
実際は、
勝ってないと5年続けられないわけですが（笑）、
私含め、今も健在である私のメルマガ毒者の人たちの多くは
数少ない
FXの勝ち組なんだと思います。
さて。。。
黒田総裁の任期は2023年までの5年間・・・
ということですが、
すでに「金融緩和によって物価上昇率２％を達成する」という目標は、
挫折していると思うんですよね。
たしかに、5年前より
円安になりましたし、
株価はモリモリと上がりましたし、
企業業績は劇的に良くなったし、
過去最高レベルの就職率だし、
給与も上がったし、
それでも人出不足だし、
明らかに
景気は良くなったと思いますよ。
以前は、
「景気が良くなったのは大企業だけだ！」
「地方の中小企業にはアベノミクスの恩恵はない！」
なんてマスコミは言ってましが、
最近は景気の話はせず、
モリカケばっかりですもんねえ。
・・・
ただ、
景気は良くなっても、
物価は上がってないわけで。
→
詳しくはこちら
これは日本だけの話じゃなく、米国や欧州でも同じなので、
「金融緩和をしても物価は上がらない」
（お金を刷って世間に流しても物価は上がらない）
ってのが世界的なリアルなんですよ。
金融緩和をしても・・・
銀行の貸し出しも増えないし、
企業の設備投資も増えないし、
家計の支出も増えません。
銀行のお金は債券や株に流れるだけ。
家計は貯金を、企業は内部留保を貯め込むだけです。
何故かと言えば、
企業・・・「投資に見合うモノが作れない」
家計・・・「欲しいモノがない」
ってことじゃないかと。
テレビや車が欲しい！って時代は良かったんですけどね。
今はパソコン一つ、スマホ一つあれば何でも出来る時代で。
便利であるがゆえに、欲しいものが失くなってしまったんですな。
だから日本の大企業はこぞって海外の新興市場に打って出ているわけで。
さらに人口減が追い打ちを掛ける日本市場は魅力が薄いんですな。
デフレの象徴「100円ショップ」は今も健在。
ここで一つの疑問が発生しますね。
・いつまで金融緩和を続けるのか？
ってことです。米国が金融緩和を縮小して出口戦略に向かったように、
（国債購入金額の減少→段階的に利上げ）
日本もその流れに向かう必要があるわけです。
このまま延々とお金を刷り続けるわけには行きませんからねー。
今後、仮に景気が悪くなった場合に取れる手段が無くなっちゃいますし。
しかし「物価上昇率２％」にこだわってる限り、
その時は訪れないわけで。
「物価上昇率２％」にこだわっている（ように見える）黒田総裁が再任されたとなると、
後々、色々と難しい問題が残るんじゃないかなーと思いますね。
まあ、いずれにせよ、
黒田総裁が再任されたことで、
「取り敢えず現状維持」となるんでしょうけど、
（追加緩和という選択肢はもう無理だし、マイナス金利の拡大も無理。他にカードがない）
徐々に、こっそりと、
日銀は出口戦略に向かうことになるんだと思います。
しかし・・・
なんだかね。
世界的に
資本主義の限界が近づいているような気がしますね。
先進国が抱えている借金って、
もうすでに絶対的に返済不能な額なんですが、
（日本だけで1000兆円以上、米国は20兆ドル以上）
これって将来どうするんでしょ？
延々と先送りにして行ければ問題ないのかもしれませんが、
その先には何が待ってるんでしょうね？
大事なのはこの世界のことを知っておくこと。
一生懸命働くだけじゃ・・・
将来搾取されちゃうだけかも。
5年後の私も、こうやってダラダラと記事を書いてますように。
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