円高が自動車産業などの輸出企業に与えるダメージは、想像以上に深刻です。
為替介入などに頼らず、断固とした姿勢を見せて欲しいものです。
こんにちは。ブログ管理人のasajiroです。
じわじわと・・・円高が進んでいます。
先日の
日銀の追加緩和の話で一瞬円安に振れたものの・・・あっと言う間に円高方向へ・・・
長期的に見れば、必ず効果が出る！って言ってますけどねえ。
トヨタ自動車の豊田章男社長は、
「現在の為替水準は自動車業界にとって大変厳しい水準」
「日本経済の実力から大きくかけ離れている」
「労使によるコスト削減の努力の限界を大きく超えている」
「放置すれば日本の製造業の崩壊が始まる」
とコメントしています。
うーん。そうだろうなあ。
今年の自動車業界はエコカー補助金のおかげで国内需要はまあまあだったらしく、
家電業界のように致命的な売上減にはなってないみたいですけどね。
これは、来月スバルから発売される「インプレッサXV」。すでに海外で発売され・・・かなり好調らしい。
あの・・・追突事故を未然に防ぐ「アクティブセーフティ」機能ってスゴイよね。
しかし、この国内需要が一段落したら？
現在の為替レートでは車を輸出するメリットが全くないわけで、
コレまで以上に
海外投資→海外生産→海外販売の流れが加速するのではないでしょうか。
現に、日産などは国内の工場は減産減産。日産とは名ばかりになってしまってます。
日本のモノヅクリの象徴である自動車産業。
その根幹を成すヒトや技術やカネは、
円高に追われて日本を出て行くことになります。
残るのは・・・行き場をなくした中小企業と失業者。景気悪化。税収減。雇用保険費増大。
「実効性の高い対応を早急に実施することを強く望む」（豊田社長）
これは、日本の輸出企業全ての叫び。
エコカー補助金とか表面的な施策じゃなく、もっと根本的な対応が必要でしょう。
ってわけで、円の水準には要注意。政府筋もそこらへんは重々承知。
安住財務相（次の財務相は岡田さんみたいですね）も円高を牽制する発言をしています。
日銀によるレートチェックも最近頻繁に入ってるみたいですしね。
昨年の介入は、10月31日。
水準は、ドル円75.57でした。
※昨年介入時の記事は
こちら
注意深く見守って行きたいと思います。
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