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黒田総裁金利上昇容認せず。今後金利は上がる?下がる?予想は・・・

金利の問題は私たちの生活にも直接影響します。借入がある場合は特に注意しておきましょう。



こんにちは。ブログ管理人のasajiroです。


昨日の日銀黒田総裁の会見では「債権市場での金利上昇容認せず」の発言がありました。


黒田総裁金利上昇容認せず.jpg


現在、国債金利が上昇している(国債価格は下落)のを受けての発言で、
「必要に応じて弾力的な国債買い入れオペレーション(公開買い入れ)を行う」と述べています。


長期金利(10年物国債)は一年ぶりの高水準となる0.920%に上昇して黒田総裁の発言となりましたが、
さらに今日、米国の長期金利上昇を受けて1.000%台まで急騰しました。


長期金利の上昇は住宅ローン金利や企業向け貸付金利に悪影響を与え、
景気動向に大きく作用するため、懸念される声が上がってるわけです。


長期金利グラフ20130523.jpg
10年物国債の金利。最近急騰してます。


元々、国債の大量買い入れは金利低下を狙ってのもの。


なのに、なんで金利が上がるのさ?


原因はメガバンクの国債売り。


数兆円規模で手持ちの国債を手放し・・・代りに株式等の金融商品を、というわけです。
日銀が買い支えてくれてる内に売り抜けたいってのが本音でしょうか。
でも、これが金融緩和の狙いでもあるんじゃなかったっけ。


日本株投信の資金流入グラフ.jpg
かなりのお金が株式市場に流れている模様。投信は売れ過ぎで販売停止の商品も。


今まで、銀行で止まっていた資金が市場に流れるわけですし、
そもそも今は国債よりも株買った方がリターンが大きいわけですし。


いずれにせよ、インフレ・経済回復となれば金利上昇は避けられるものではありません。
今のタイミングでの金利上昇は日銀の想定外だったとはいえ、
新たなオペレーションを発動するカンジではなく、ある程度は容認するような雰囲気ですね。


「金利低下を促す」→「出来るだけ金利上昇を抑制する」


といったスタンスになるのでしょうか。
なんか今回の黒田総裁の発言も「腹の探り合い」といったカンジに聞こえました。


懸念されるのは、売りが売りを呼んだ場合に、国債価格の暴落が起きること。
大量の国債をもつ銀行などは、経営を圧迫するような含み損を抱えることになります。


と言っても、日本の国債金利は世界的に見るとかなりの低金利ですけどね。


世界の国債利回り20130523.jpg


現在、住宅ローンを変動金利から固定金利に鞍替えしている人が増えてると聞きますが・・・
私達一般市民も「金利上昇」を前提に行動した方がいいかもしれませんね。



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注目されていたバーナンキFRB議長の話ですが、
QE3の早期終了には慎重な姿勢のままだったみたいですね。
ただし、雇用情勢の回復がなれば年内にも縮小もあり得るという含みもあったようです。

ま、今までと同じ考えってことですが、
昨日の相場はバーナンキ議長の話が伝わると乱高下。
ユーロドルは1.30付近まで上昇したあとに1.28ミドルまで急落しました。
今は、円安・・・というよりドル高で戦略を立てた方がいいかもしれませんね。



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