ウクライナ情勢は緊迫の度合いを増し、ロシアと欧米の対立も緊張状態が続いています。
クリミアはロシアに編入されるのでしょうか?それともウクライナ戦争が勃発するのでしょうか?
こんにちは!ブログ管理人asajiroです。
3月16日、ウクライナ南部のクリミア自治共和国において、住民投票が行われました。
・クリミアとロシアの再統合に賛成
・自治権と拡大しウクライナに残ることに賛成
この2者択一の投票だったのですが、
95.5%が「ロシア編入支持」に投票したようです。
最終的な結果は今日3月17日に出るようですが、
これはもう・・・当初の予想通り
「ロシア編入支持」となりそうです。
あれ?
95.5%ってほぼ100%やん?
クリミアのロシア系は60%って聞いてたんですけど?
どうやら他民族(先住民族のタタール人など)は
投票をボイコットしてるようですね。
この結果を受け、
クリミア自治共和国は
ウクライナからの独立→ロシアへの編入
を目指す格好になるかと思いますが、
当然、ウクライナの暫定政権はこれを認めるはずもなく、
過激な民族主義者の人達を中心にして「一戦も辞さず」という緊迫した状況になってしまうわけです。
投票認めず→話し合い・内戦・戦争へ
投票認める→クリミアはロシアへ編入
(暫定政権はその存在意義からして、投票を認めることは出来ない)
もし戦争ということになると、
「ロシアvsウクライナ」という形になるわけでありますが、
ウクライナ新政権のバックである欧米・・・
特にアメリカがはっきりとした態度を示していません。
欧州はロシアとエネルギーで密接な関係にあり、
ロシアからは天然ガスを大量に輸入しているわけですから、
そうそうロシアと問題を起こしたくないわけで、
アメリカは表に出ず、経済的な圧力でウクライナを西側に寝返らせる予定だったのですが、
(先日の大統領を追い出した政変は欧米がバックにいる)
予想外のロシアの強弁な態度に慌てている感じでしょうか。
いや、これも想定内かもしれません。
アメリカの最終的な狙いはシェールガスによるエネルギー勢力図の変更。
揉め事が起きないと勢力図が変わらないのはヤクザの世界と一緒です。
(最近の日本の脱原発の動きも、原因はこれだと思われます)
いずれにせよ、
戦略的に重要な軍港があるクリミアをロシアが手放すはずはなく、
支持率が急上昇しているプーチン大統領は断固たる対応を取ることは間違いありません。
しかし・・・民族的な対立というのは、
単一民族である私達にはあまりよく理解出来ませんね。
マスコミは当然アメリカ寄りですので「ウクライナ側」を正義に見立て、
軍事力による現状変更を行おうとしている「ロシア」を悪にする傾向が強いです。
しかし、
どちらが正しいとか間違ってるとか、
私達が判断することではないと思います。
もちろん私も、
軍事力を背景にしたロシアの強引なやり方は
激しく非難されるべきだと思います。
しかし・・・ウクライナの歴史背景はかなり複雑なのです
(クリミアの独立問題を分かりやすく解説)。
もし自分が
「クリミアのロシア人」だったらどうでしょう?
現状、ウクライナの右派セクターと言われる民族主義者によって
ロシア系の人達の殺害・拷問などが頻出しているそうな。
ロシア系が多い東ウクライナも緊迫しています・・・。
また、ウクライナ時代よりも
「給与が2倍、年金も2倍、ガス料金も大幅値下げ!」なんて言われたら
「ロシア万歳!早く編入してよ!」
となるのではないでしょうか?
逆に、「クリミアの先住民タタール人」だったらどうでしょう?
過去、タタール人はスターリン時代にクリミア半島を追放された歴史があります。
問答無用で家、土地、仕事を奪われ、追い出されたのです(その後、帰還が認められた)。
ロシア領となっても差別されることは目に見えており、また追放・迫害されるかもしれません。
彼らにとってはロシア人は侵略者であり、編入などもってのほか。
自分たちの土地や国や家族を守る為には武器を取る選択肢もあるのです。
つまり、立つ位置によって正義は違うのです。
片方から見れば救済でも片方から見れば侵略なのです。
今回重要なのは「住民投票」という民主主義的なプロセスが踏まれているということ。
(準備も議論も為されぬままの出来レースではありますが)
「多数決」というのは民主主義の原則でありまして(少数派には残酷なのですが)、
この結果に対して欧米がどういう対応をするのか見ものであります。
・・・
さて、
このウクライナ問題に関して
日本はどのように対応すべきでしょうか。
もちろん日本はアメリカと同盟を組んでるわけですので、
最も重視すべきはオバマ大統領の意向です。
しかし、イラク戦争の時みたいに
何でもかんでも100%賛成するというのは避けて貰いたいですね。
「平和的な解決を切に希望する」
とでも言っておけばいいです。
今の安倍政権はプーチン大統領とも友好な関係を築いて来ました。
北方領土問題もありますし、安い価格での天然ガスの供給も検討されてるとか。
何より、
対中国においてロシアは重要なポジションとなります。
中国の覇権主義は国是となってます。
中国とロシアはツーカーな間柄ですが、
将来、有事の際に
「中国・ロシアvs日本」
という構図になるのだけは避けなければなりません。
ロシアには最低中立でいてもらわないといかんのです。
なので、今回のウクライナ問題も
日本は
ロシアに対して出来るだけ優しくする必要があるのですよ・・・。
しかし、そのせいでアメリカにそっぽを向かれたのでは元の木阿弥ですので、
アメリカにも最大限の配慮が必要。
そのためには・・・2つのことが重要になります。
・中国のプロパガンダの正当性を裏付ける言動を控える。
・集団的自衛権の容認。
先日、安部首相が「河野談話の継承」を明言しました。
私が発行している
勇気凛々メルマガで
「河野洋平を国会の証人喚問に呼ぶ署名」をお願いした経緯もあり、
この安部首相の結論には・・・非常に非常に残念な気持ちになりました。
が、
本当は、安部首相本人が一番「河野談話の見直し」をしたくて堪らないのです。
→
河野談話見直し否定の真意
安部首相が正常な歴史認識を持っておられることは、
過去の発言や靖国参拝から見られるように、
間違いのない事実であります。
しかし、正義だからといって何でもかんでも言えばいい!
ということではないようです。
河野談話の見直しについては、
「アメリカも反発」するからです。
韓国との関係改善、東アジアの安定というのが大義名分でありますが(まあそれもありますが)、
アメリカにとってはいつまでも「日本が悪者」であって欲しいからです。
アメリカは常に正義じゃないといけないからです。
だから、アメリカが作った憲法を改正することも悪だし、
東京裁判はおかしい!なん言うと叩かれますし、
原爆投下や東京大空襲は大虐殺だ!と言うと非難されますし、
「永遠の0」の百田尚樹さんも叩かれました(笑)が・・・本当のことを言って何が悪い!
↓
「南京大虐殺」が嘘っぱちってのは今や常識ですが(
目撃者ゼロ。いまだに確かな物的証拠は何もない)、
これは幾ら言った所で中国もアメリカも認めません。
中国とアメリカは奇妙なところで利害が一致するのです。
まあ、そういうわけで、
感情的には
「くそう!俺たちの爺さん達を貶めやがって!」と思いますが、
今の政治的状況で「河野談話の見直し」をするのはよろしくないかと思われますので、
私達一人一人が正しい歴史認識を持ち、
出来るだけ多くの(知らない)人達に伝えて行けばいいのかなーと思います。
そしてじわじわと事実を突きつけて行けばいいのかと。
2つ目の集団的自衛権はもう言うまでもありません。
これは国連憲章で全ての国に認められた権利です。
日本だけが「権利は有するけど行使出来ない」なんてのは全くもって意味不明です。
平和な世の中なら構いませんが、
今は中国の脅威がすぐそこまで来てます。
集団的自衛権を使用するための憲法解釈変更に対し、
与党内に反対している政党がありますが、
彼らは「日本」より「中韓」が大事な政党です。
おかしいおかしいと思ってましたが、妙に納得です。サラサラっとでいいのでご覧下さい。
→
創価学会名誉会長、池田大作が韓国に建立した反日の碑
今、韓国の反日政策のおかげで(笑)、自虐史観から脱却する日本人が増えています。
しかしまだまだ政治や歴史に無関心な日本人が多い・・・(
と言いつつ以前の自分もそうだった)。
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