追加緩和の是非が焦点だった今回の日銀金融政策会合(2016年1月28~29日)ですが、量的緩和は限界が近いこともあり、市場の期待とは裏腹にスルーされるのではないか?と思われていました。蓋を開ければ「マイナス金利」というウルトラC!黒田総裁、その手がありましたか!
こんにちは!ブログ管理人の浅次郎です。
いや、驚きました。
日銀、マイナス金利導入!
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日銀 新たな金融緩和策決定 当座預金金利マイナスに
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ロイター日銀マイナス金利に市場は大混乱
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ブルームバーグ日銀:「マイナス0.1%金利」初の導入決定
いやー・・・
その手があったかぁー!
今回、私は「追加緩和はない」と予想していましたが、
(追加緩和を行っても効果が薄い)
マイナス金利の導入に踏み切るとはね・・・。
市場もかなりのサプライズとして受け取ったようで、
為替も株もかなりの乱高下となりました。
ドル円はMAX3円ほどの上昇。円売りが進みました。
日経平均は467円高、NYダウも378ドル高と大幅に上昇。
市場はこのサプライズに対し「好感」を持って受け入れたようで、
リスク回避モードから一転して円売り、株高となりました。
「浅次郎さん、ところでマイナス金利ってなに?」
はい。ECB(欧州中央銀行)がすでに導入してるヤツですね。
銀行が中央銀行にお金を預けると
普通は金利が発生するわけですが、
マイナス金利になると逆に金利を払わないといけないわけ。
ちなみに、現時点の日銀の当座預金残高は約252兆円。
この内242兆円に0.1%の金利がついてるそうです。
我々の預金の0.1%なんてたかが知れてますが・・・
242兆円の0.1%は2420億円。
うげぇ・・・。マジか・・・。
今回、この242兆円にマイナス金利をつけるって話ではないのですが、
今後新しく預金する場合にマイナス金利を適用するって話。
で、このマイナス金利がどういう狙いかというと、
・金を寝かせんと投資に回さんかい!
・企業への貸出を増やせい!
・設備投資せい!住宅ローン組めい!
といった狙いであります。
・・・と、
Yahooなどでは解説されてますが、
実際どのくらい効果があるかは甚だ疑問です。
実際、欧州でもあんまり効果が上がらず、
マイナス金利を拡大してますよね。
しかし、ブルームバーグにも書いてありましたが、
為替に対する・・・
・円安効果
はあるかもしれません。
円がマイナス金利であれば、
金利差(スワップ金利)も拡大するわけで、
円を買うと金利を払わなければならなくなるわけです。つまり、
「リスク回避の円買い」
に流れると金利差を支払わされる羽目に。
特にドルは今後利上げしていくわけで、
金利差が拡大するわけですから・・・
円買いの抑制に大きく働く可能性があります。
・・・とまあ、ちょっと今後はどうなるか分かりませんが、
今までの黒田バズーカ第一弾、第二弾のような
波動砲レベルのディープインパクトはないと思います。
しかし、今回スルーしてたら間違いなく失望売りになってたわけで、
そうなると株価もドル円もベッキー下落していたでしょう。
市場の緩和期待に応えつつ、
ジョーカーは温存しつつ、
なんとか踏みとどまってトレンドを変え、
そしてカードを増やした感じですね。
(マイナス金利幅を増やす選択肢が増えた)
まさに、
黒田ウルトラC。
参ったぜよ。
・・・
さて来週はどうなるかな?
中国株が全部吹き飛ばしそうな気もするけど(笑)。
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