最近メディアで騒がれることが少ない中国経済ですが、昨年の株価暴落以降、深刻な数々の問題(ゴーストタウン、生産過剰、シャドーバンキングなど)が解決されたわけではなく、いつチャイナショックが起きてもおかしくありません。その準備と対策は?ドル円は?ポジションは?ストップは必ず入れる!下限の下に逆指しショート!底ロングのチャンスを逃すな!
こんにちは!ブログ管理人の浅次郎です。
最近あまり日本で騒がれてない中国経済ですが、
どうなっているのでしょう?
■上海総合指数
見た目、株価は安定しているように見えますね。
■ドル/人民元レート
ファッ!・・・いつの間にか、かなり元安が進んどるやんけー!
→
ロイターコラム:人民元ショック再来に要警戒
■中国GDP伸び率
2016年1~3月、4~6月はいずれも6.7%の伸び。
2016年通年の伸び率は6.5%との予想もありますが・・・
ちなみに、2016年6月の中国輸出は前年同月比4.8%減。輸入は8.4%減です。
→
中国の6月貿易統計、輸出入ともに予想以上の減少
人民元がこれだけ元安になってるのに伸びない輸出。
今までの中国のビジネスモデルは、
原材料を輸入し(オーストラリア・ブラジルなどから)、
安い労働力と大規模な設備で製品を作り輸出する・・・
というものでしたが、
今はこのビジネスモデルが全く機能していません。
その代表的なものが「鉄鋼」。
過剰な設備投資により、
中国の鉄鋼生産能力は11~12億トン。
国内消費分は8億トン。
それでも余るわけですが、
この8億トンという数字がいかに異常か?はこのグラフを見れば一発。
わお。
マンションや工場など建設ラッシュに湧き、伸び続けて8億トン。
しかし、ゴーストタウンだらけの今の中国にそんな需要はないわけで・・・
→
洛陽にみる中国経済の行き詰まり
在庫の山・・・されど生産するしかない。という状況なのです。
(そのせいで鉄鋼の価格は大幅に下落している)
これは鉄鋼に限ったことではなく、様々な建設資材、
自動車や家電、加工食品や日用品などでも同じことが起こっているそうです。
・・・
輸入、輸出・・・いずれも大幅に減少。
しかし、GDPは6.7%増。
そんなことがあり得るのかどうか?
実際の中国経済の動向は「発電電力量」や「鉄道貨物輸送量」で見た方がいいという話もあります。
→
中国経済の減速と電力消費量・鉄道貨物輸送量の推移
で、専門家は6%台どころか2~3%台・・・
いや、本当の成長率はもっと低い?って話もあります。
→
中国の本当の成長率は3%程度にすぎない
とまあ・・・色々とありますが、簡単にまとめましょう。
・株バブル崩壊後の株価は落ち着いている。
・人民元安が続いている。
・輸出入は大幅に減っている。
・成長率等の数字は非常に疑わしい。
・多くの問題があるが、何も解決していない。
ゴーストタウンの問題も、生産過剰の問題も、シャドーバンキングの問題も、人口減、労働力の問題も、先送りにされてるだけで何も解決していないのです。
何も解決していないってことは、
全てがドンドン悪化していると言えます。
しかし中国共産党は決してそれを表には出しません(出せません)。
で、このブログでもずっと警戒するように呼びかけてますが、
いつか起きるのが
「チャイナショック」
リーマンショック以上の大噴火。
問題はこれがいつ来るのか?
ですが、これは誰にも分かりません。
中国共産党は出来る限り延命を計ろうとするでしょうからね。
ただ、
いつか必ず、突然来る!
と思われますので、
この点につき、
常に警戒しつつ準備対策しておくと、
突然来た時に対応できるのではないかと思います。
【具体的な準備・対策例】
・どんなポジションでも必ずストップを入れる。
・クロス円下限の下に逆指しショートを埋めておく。
・◯◯ショックはチャンス!底ロングのチャンスを逃さない。
チャイナショックが来るのは、
明日かもしれませんし、10年後かもしれません。
しかし、中国共産党が狙っているような
ソフトランディングは不可能でしょう。
→
ソロス氏:中国のハードランディングは不可避
明日来る、と思って準備しておいた方がいいと思います。
皆様も、ゆめゆめ準備怠りなきように。
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