2017年10月26日、欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で「量的緩和策の縮小」を決定。現在月額600億ユーロの債権買い入れ金額を来年1月から月額300億ユーロに減額。また、買い入れは9月まで延長するとした。今後のユーロドル、ユーロ円にはどんな影響が?
こんにちは!ブログ管理人の浅次郎です。
ECB、量的緩和策の縮小へーーー
大体想定通りではありましたが、
ECBの定例理事会で
量的緩和策の縮小が発表されました。
(ECBによる債権の購入金額が減額される)
月額600億ユーロ→月額300億ユーロ。
と同時に、まだまだユーロ圏には緩和継続が必要との認識から、
債権の買い入れは2018年9月まで継続。
主要政策金利は0.00%、
中銀預金金利は-0.40%を継続。
となりました。
ドラギ総裁は今回の決定は
「テーパリング(段階的縮小)ではない」
と言ってますが・・・
さて、これは「金融正常化」に向けた出口戦略の始まりなのでしょうかねー。
欧州経済は順調に回復しているとはいえ、
いまだにインフレ率は目標の2%に届いていませんし・・・
雇用も徐々に改善されてるとは言え、
まだまだ失業率は高いままです。
じゃあ、なぜ緩和縮小に向けた取り組みを始めるのか・・・?
ECBの本音は何なのか?
「金融緩和を進めてもインフレ率は上昇しない」
「だからさっさと正常化を進めたい」
「しかしユーロ高はヤダ!」
ということだと思われます。
(金融緩和の縮小を求めるドイツ系の圧力が大きい)
普通は金融緩和を行えば、
市場に回るお金が増えて、通貨安になり、
インフレ率は上昇するはず。
しかし、インフレ率は上がらず、
ユーロ安にもなっていないのがユーロ圏の現状。
かと言ってね、
大々的に「緩和縮小」を始めれば
「ユーロ高」を促してしまう恐れがあるわけで、
要はECBは今・・
八方塞がり
的な状況なんじゃないかと。
で、
とりあえず量的緩和は半額にするけど、
期間は伸ばしつつ、増額・延長オプションは残しますよ!
あくまでも
「再調整」で
「段階的縮小」じゃないですよ!
金利はこのまま据え置きますよ!
みたいな微妙なことになったのではないかと。
で、相場がどうなったかというと、
大きくユーロ安になってますね。
普通・・・「金融緩和縮小」は「ユーロ高」要因となるはずですが、
ユーロが売られててドルが買われたのは、
今後も金利差が開くと思われたからですかねえ・・・
それとも量的緩和の延長からくる安心感でしょうか・・・
なんか複雑過ぎて良く分かりません(笑)。
とりあえず、
今年はずっとユーロ高が進んでいましたが、
これが転機となり、ユーロ安になる可能性があります。
とりあえず週明けどうなるか注目です。
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