悪化するイラク情勢と比例してガソリン価格が上昇しています。
このままだと1リットルあたり180円・・・200円まで上昇すると予想している人もいます・・・。
こんにちは！ブログ管理人のasajiroです。
なぬ？
163円？
先週は160円くらいだったような気が・・・
なんの話かというと、ガソリン代であります。
私の住む九州は全国でもガソリン代が高いことで有名らしく、
このところのガソリン代高騰で
九州7県のレギュラーガソリンの価格は170円/Lを越えたらしいです。
と言っても、私の住む熊本は160～163円位と思いますけどね（セルフなら158円とか）。
なんで九州のガソリン代が高いかというと、離島が多く輸送コストが高いからなんだそうな。
そうなんだー。
んで、なんでガソリン代が値上がりしてるかというと、
消費税や
環境税（温暖化対策税）の増税や
円安が原因なんだそうな。
しかしなあ・・・消費税増税は4月の話だし、
円安っつても今の為替水準は今年になってからあまり変わりませんよ。
ココ最近のガソリン代の上昇はかなり急激な気がするけど？
原油の日足チャート。6月に入ってからブレイクして上昇。
チャートを見ても原油価格が上昇しているのが分かります。
今回のガソリン代上昇は外的要因が原因なのです。
その原因とは・・・
イラク情勢であります。
血、血が・・・ひれ伏しているのは非戦闘員に見えますが・・・→
悪化するイラク情勢
私は些少な知識しか持ってない平和的日本人でありますので、
イラクという国やイスラム教について、あまり詳しくありません。
スンニ派とかシーア派とか言われてもピンと来ませんよ。
同じイスラム教徒じゃね？
なんで争うの？
と言った根本がまず分かりません。
世界史で習った記憶がありますが、覚えてるのは単語だけです。
何故憎しみ合ってるか？なんてさっぱり分かりません。
というわけで、ググってみましたよ。
シーア派とスンニ派はどう違うの？
ふむう。
教義は一緒だけど、微妙に考え方が違うってわけね。
ってか考え方の相違より、
歴史的遺恨の方が大きいわけだ。
んで、イラクは
スンニ派（西部）、
シーア派（東部）、
クルド人（北部）が
同居してる国なんだけど、
先のイラク戦争で・・・
wikiを見てもさっぱり分からんくらいぐっちゃぐちゃになり、
報復とか
反米とか
アルカイダとか
テロとかいろんなことが
スクラブルエッグ状態になってて、
んで、よく分からんけど現政権はシーア派。
よく分からんのですけど、
おそらくこのシーア派政権に腹を立てた
スンニ派過激武装組織
ISIS「イラク・シリアのイスラム国」が、
武装蜂起。
イラク第2の都市モスルなど複数の都市を掌握し、
20日にはイラク北部バイジにある主要製油所を占領。
実効支配地域を拡大し、首都バグダッドに迫る勢いなのだとか。
事実上の内戦状態となっているのですよ。
これに対し、アメリカの反応は・・・
イラクに軍事顧問団を派遣し、イラク政府軍に味方する方針を発表する一方で、
イラク政府から要請されていたISISに対する空爆はやんわりと拒否。
（必要な情況になれば空爆を行う準備はしている、と言っている）
根本的な問題は現イラク政権にあると判断しているようです。
（アメリカが介入するとさらに対立が激化するのが分かっている）
つまり、
アメリカは軍事介入する意志はなく、
自分達で解決しろ！
と言ってるのであり、
この内戦は長期化あるいは過激化する可能性があるということです。
またイラク内部でも現政権に対する不平不満が膨張しており、
首都バグダッドでは過激派であるISISに同調するスンニ派住民も多いのだとか。
（バグダッドも危険）
面白いのは、
ブッシュ大統領が「悪の枢軸」とまで言ったイラン。
このイランはシーア派国家であり、
同じシーア派の現イラク政権に大きな影響力があるわけで、
オバマ大統領はこのイランとの協力も模索しているのだそうな。
アメリカはイランとは国交断絶状態、関係は相当険悪と思ってたのですが・・・
極東に置き換えると・・・アメリカと北朝鮮が協力するようなもんですよ。
ゲンキンな話ですなあ。
それから、
シリア問題に関して、アメリカは
「反アサド勢力」の肩を担いでいるのであり、
この「反アサド勢力」ってのはこの過激派ISISも含まれるのです。
なぬ？
つまり、アメリカは、
シリアでは過激派ISISの味方であるため・・・
建前ではイラク側に付いているように見えますが、
本音を言えばISISを叩くなんてことは出来ない・・・ってことでしょうかね。
だから、てめえらで解決せよと言ってるのでしょう。
いや、むしろ裏で手を引いてるのはアメリカなのかもしれませんなー（驚）。
なんかイスラエルの影やらMONEYの匂いがぷんぷんしますよ。
そう。皆偉そうなこと言ってますが・・・争いの源は
「石油の利権」です。
オイルマネーに群がって奪い合いをしているのです。
実際、北部の
クルド人自治区は・・・
これ幸いとイラク政府からの分離を強めて北部石油の利権を手中に収め、
独自に原油の輸出を始めたのだそうな。
この原油はパイプラインを通って地中海沿岸まで運ばれ、
タンカーで
イスラエルまで運ばれたみたいですよ。
さて、黒幕は誰なのでしょう？
まあ、人類の歴史は奪い合いの歴史ですからねえ。
簡単に否定することは出来ませんよ。
・・・
今、振り返ってみると、
先の
イラク戦争は、「イラク自由作戦」の名の下、
正義の味方ブッシュマンが世界一の悪者フセインマンを倒し、
アメリカはイラク国民から感謝され、
親米寄りの傀儡政権を作り、イラクを民主化、自由化して・・・
石油の利権も一手に握る！
そういうシナリオだったはずですが、
今なおイラクはグチャングチャンで、
全くアメリカの利益になってないのであり、
結果としてアメリカ威信の失墜を招いただけの戦争だったというわけです。
・・・
イラク情勢・・・ちょっとは勉強になりましたでしょうか。
触りだけでも知っておくと、新聞やニュースの見方が変わると思います。
一つだけ明快なことを言うと、
イラク情勢は混沌としており、お互いに言い分があり、長年の憎しみがあり、
とても簡単に収まる気配はありません。
つまり、
ガソリン代はもっともっと上がるってことだと思います。
運送会社や航空会社、油を使う漁業や農業は大変だあ・・・。
しかし・・・
同じ民族、同じ宗教なのに血で血を争い憎しみ合うなんて・・・
悲惨を通り越して悲劇としか言いようがありません。
また、それを利用してる輩にも腹がタチますよ。
私達は、「自由」「民主」という思想を絶対的価値観と思い込んでますが、
こういった国に多数決による民主制度を敷くのは至難の業で、
（必ず少数派が虐げられ、反発する）
実は独裁統治の方が・・・国は安定したりするのであります。
価値観というのは民族や宗教や文化や国家形態によって変わるのであって、
それを強引に押し付けようとすると・・・
イラクのようになってしまうのではないかと、
思います。
日本はホント平和。ありがたや。
【追伸】よく考えたらガソリンって安くないですか？
少なくとも自動販売機の水よりも、第3のビールよりも安いですよ。
しかし・・・早いとこ電気自動車の時代が来ないかなあ。
【追伸2】憲法9条のおかげで日本は70年戦争をしてこなかった。
と言ってる人が沢山いますけどね。そりゃ大きな間違いです。
日本が他国の侵略戦争に加担してこなかったのは、そりゃ憲法9条のおかげですよ。
しかし自衛戦争をせずに済んだのは、自衛隊と米軍のおかげです。
侵略戦争と
自衛戦争は違うのです。
（これを一緒くたに「戦争」というからややこしい）
世界の全ての国が「不戦」であるのなら良いのですけどね。
そんなこと言ってるのは日本だけでありまして。
憲法では他国からの侵略戦争を防ぐことなど出来ないのです。
（北方領土は降伏後に、竹島は自衛隊が無い時に韓国に実効支配されたのです）
憲法解釈を変更することで、どの国が困るのでしょう？
集団的自衛権はあくまで「自衛権」ですよ。
反対する人は何故反対するのでしょう？日本の自衛権に何故反対するのでしょうね。
いつも応援有難うございます！良かったらまた見てね。
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