2018年3月14日、2018年春闘の第一次一斉回答が行われ、トヨタ自動車を筆頭に「自動車」「電機」「鉄鋼」関連企業のベア・賃上げが発表されました。安倍首相の「賃上げ3％以上」という要請を受け、多くの大企業が昨年以上のベア・賃上げを実施。賃上げの流れは地方や中小企業にも波及するのか？
どもども。浅次郎です。
今日は真面目に
2018年の春闘について書きますよ。
官製春闘と言われて今年で5年目となりますが、
「3％以上の賃上げ」
を安倍首相が掲げており、
どういう結果になるのか注目されています。
アベノミクスを好循環サイクルにするには、
賃上げ→消費の拡大
が絶対必要ですからねー。
さて、今年の春闘はどうなのかな？
これは2018年3月15日の読売新聞の記事ですが、
自動車、電機、鉄鋼大手などは概ね
「賃上げ３％」達成なんだそうです。
他の企業も含め、現時点で調べられるだけ調べてみました。
トヨタ 1,300円超（昨年1,300円）
日産 3,000円（昨年1,500円）
ホンダ 1,700円（昨年1,600円）
マツダ 1,400円（昨年1,100円）
スバル 1,300円（昨年1,100円）
三菱自動車 1,500円（昨年1,000円）
ダイハツ 1,500円（昨年1,500円）
スズキ 2,400円（昨年1,500円）
日野自動車 2,200円（昨年1,400円）
いすゞ 1,500円（昨年1,400円）
ヤマハ 1,500円（昨年1,400円）
三菱電機 1,500円（昨年1,000円）
日立製作所 1,500円（昨年1,000円）
パナソニック 1,500円（昨年1,000円）
富士通 1,500円（昨年1,000円）
NEC 1,500円（昨年1,000円）
東芝 1,500円（昨年0円）
ソニー ？円（昨年0円）
シャープ 1,500円（昨年0円）
富士電機 1,500円（昨年1,000円）
安川電機 1,500円（昨年1,000円）
パイオニア 1,500円（昨年1,000円）
三菱重工業 1,500円（昨年1,000円）
川崎重工 1,500円（昨年1,000円）
新日鉄住金 1,500円（昨年1,000円）
JFEスチール 1,500円（昨年1,000円）
神戸製鋼 1500円（昨年1,000円）
サッポロ 2,000円（昨年2,000円）
キリン ？円（昨年？円）
サントリー ？円（昨年？円）
王将 ？円（昨年？円）
ロイヤルホスト ？（昨年？円）
すかいらーく ？円（昨年？円）
ゼンショー（すき家） ？円（昨年？円）
NTTグループ 1,800円（昨年1,400円）
KDDI 1,782円（昨年？）
JT（日本タバコ） ？円（昨年2,500円）
セブン＆アイ ？（昨年？円）
ローソン ？（昨年？円）
ファミリーマート ？（昨年？円）
全日空 1,500円（昨年1,500円）
日本航空 ？円（昨年1,000円）
JR東海 ？円（昨年？）
JR東日本 ？円（昨年？）
JR西日本 1,200円（昨年750円）
ヤマト運輸 3,327円）（昨年6,338円）
三菱東京UFJ銀行 見送り？（見送り）
三井住友銀行 見送り？（昨年0.5％）
みずほ銀行 見送り？（見送り）
第一生命 ？％
損保ジャパン ？％
東京海上日動 ？％
三井住友海上 ？％
大林組 ？円
清水建設 ？円
大和ハウス ？円
ニトリ ？円
※
連合の解答速報を元に記載。
※出来る限り追記します。
日本を代表する自動車大手、
それから電機大手、鉄鋼大手など・・・
軒並み昨年よりベア額アップ。
（定期昇給、ボーナス含め賃上げ4％クリア）
これで5年連続のベアとなりまして、
その総計は1万円以上になるかと思います。
ベアは、定期昇給とは違い、基本給のアップ。
例えば、基本給20万円の人は21万円になるってことで。
（多くの人の給料は、基本給＋各種手当・・・という感じですよね）
ってことは、ベアだけで年間12万円給与が増えるわけで。
仮に40年間勤めたら480万円給与が増えるってことです。
基本給は、定期昇給や各種手当と違い、
一旦上げると下げにくいのが特徴。
生涯給与が480万円増えると考えると・・・
めちゃくちゃ大きいですよね。
だけんどもしかし。
これは大企業の話で。
労働者の7割以上を占める
中小企業のベアはどうなっているのでしょうか？
中小企業の春闘交渉はこれからとなりますが、
昨年2017年の中小企業のベアは、大企業を上回る形で進んでいます。
→
中小製造業のベア、平均回答1397円 トヨタ上回る
そして2018年・・・
安倍首相は中小企業にも賃上要請をしてますね。
→
安倍首相、中小に賃上げ要請 日商総会「暖かい風の全国に」
そしてこれは昨日、読売新聞に載ってた記事。
そうなんです。
「地方や中小企業にアベノミクスの恩恵はない」
と言われたりもしてましたが、
現実に、中小企業の給料も上がって来てるんですね。
今年は・・・大企業のベアの状況を見ても、
2017年以上のベアが期待出来るのではないでしょうか？
もちろん、
「いやいや、うちの会社は賃上げどころか賃下げですよ」
「ボーナスは増えましたけど、基本給は変わりません」
「残業が減った分、給料は減りました」
「賃上げって何ですか？（涙）」
という方もたくさんいるでしょう。
そういう方は・・・
・前向きな転職
・スキルアップ
・副業
を考えた方がいいかもしれませんね。
このご時世に賃上げ出来ない会社というのは、
「尻すぼみの業界」あるいは
「時代に取り残された業態」
である可能性があり、
ビジネスモデルが時代遅れである可能性があります。
「創業以来の伝統を守る」
「このビジネスモデルで儲かって来たんだから」
というのは素晴らしい理念であるかもしれませんが、
世の中大きく変わってますからねー。
（そうじゃなくても、会社の多くはいつか潰れる）
スマホ一つで何でも出来るようになった今、
特に、出版・音楽・映像関係、小売（大手も・・・）といった業界は、
時代に沿って変わっていかないと、どんどん苦しくなっていくと思われます。
→
トイザラスが米国事業清算へ＝全735店閉鎖、再建困難
AppleやGoogleやamazon・・・
ソフトバンクや楽天が儲かれば儲かるほど、
旧態依然とした業界は喰われて行くことになります。
さらに人口減が追い打ちを掛けるわけでね。
今、給料が上がらない会社は
「やばい？」
と思った方がいいかもしれません。
もちろん、今が苦しいだけで、
将来性のある会社ならそんなことないですけどね。
しかし・・・
こんだけ賃上げが行われても
物価は上がらないまま。
背景には「消費税増税」とか「社会保障費の負担増」とかもあるんだけど、
なかなか上手く行かないですよね。
まあそれでも民主党の暗黒時代より10倍マシ。
とりあえず、
賃上げの流れがもっと大きくなるといいですねー。
＞＞＞
次のページ（FOMC利上げなのに何でドル安円高になるの？理由は？）
＜＜＜
前のページ（【3月9日発表】2018年2月米雇用統計結果・回顧、今後の展望。）
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